こんなことがありました!

郷土食「つゆじ」を引継ぐ

 今日は、5,6年生が郷土料理「つゆじ」づくりに挑戦しました。

 「つゆじ」は、南会津町で祝い事、お祭り、お正月、お葬式などに食べられてきたふるさとの味です。

新鮮な魚介類を手に入れるのが困難な雪深い山里では、新潟から運ばれてくる干し貝柱や煮干し、鰹節、

棒鱈、身欠き鰊など保存できる海の幸を上手に使った料理がたくさんあります。

 郷土料理の代表格でもある「つゆじ」は干し貝柱メインのだし汁で、つと豆腐、里芋、ニンジン、きく

らげなどを基本に、各家庭で選んだ山の幸を煮込んだ汁物です。

 「発見みなみあいづ町ペディア」には、あまりにもおいしいので、食べた人が「汁を重ねる」ことから

「汁重(つゆじゅう)」→「つゆじ」となったと言われます。会津の他地域では「こづゆ」と呼ばれます。

 さて、つゆじの具の「つと豆腐」は、今から50年前ぐらいまでは、各家庭で木綿豆腐を藁で包み、塩

茹でして作っていました。保存期間が長くなること、藁の跡が鳴門のようになり目出度いこと、豆腐に隙

間ができ汁で煮込むと味が染み込むことなど優秀な伝統食材。今回は、作ったものと、店で売っているも

のの両方を使いました(学校の先生で作ることができる人が何人かおります)。

 昨日につづき、子どもたちは未来に残していきたい南会津の『伝統の味』をしっかりと学び、継承する

力を身につけています。