校長室より
ご あ い さ つ
 
 
 荒海中学校は、南会津町の荒海地区にある全校生徒39名(令和5年4月6日現在)の学校です。
 その開校は昭和22年(1947年)4月とあり、現在の中学校制度の開始と同時に設置された歴史ある学校です。

 平成30年度より本校の教育目標は、本校教育活動のよりどころとなる「ななもりの心」を意識しつつ、現在の生徒たちの実態を踏まえた、新しい目標として生まれ変わりました。
 
 それが「人にあたたか 己に強く 志立て 自ら学ぶ」です。

 この教育目標の具現化にむけ本校では、以下の3点を学校経営推進の際の念頭項目と位置づけています。
 1 子どもの教育は、さまざま人との関わりの中で行われる。
    →地域社会・保護者・関係諸機関との協力・連携
 2 学校教育は、生徒の将来の社会生活の準備のためにある。
    →生徒にとって本当に必要なもの・本当に意味のあるものを
 3 学校の教育活動は、組織的な対応によって遂行される。
    →『チーム荒海』として大切にしたい「共通理解と共通実践」・「コミュニケーション」・「協働」
 
   そして、生徒も職員も『元気・笑顔が一番』を大切にしていきます。
  今年度は『幸せ ガッチリ 大作戦!』を実行します。v(^_^)v
 
 引き続き、元気と笑顔を大切にしながら、生徒も教員も、幸せをガッチリとつかみ取ることができよう、学校経営を進めてまいります。
 校長 大内 進矢【荒海中学校勤務:3年目】
 
 
 令和5年6月10日(土)のPTA奉仕作業で、らくだ山の『心の草文字』の刈り払い作業を行いました。保護者の皆様のご協力により、『心』の文字がはっきりと浮かび上がりました。 
 
 
 
【ななもりの心】
~平成元年制定~

 本校教育活動の根本となっている「ななもりの心」は、今もなお、荒中生のプライドとして心に刻まれ、伝統として受け継がれています。
 「ななもりの心」というと、校庭向かいの「らくだ山」にある「心の草文字」を連想する方が多いのではないでしょうか。「心の草文字」は「ななもりの心」を表すシンボルとして継承されています。
 職員室にある耐火書庫には、この「ななもりの心」を制定した経緯を記録した古いファイルが今も大切に保管されています。それを読んでみますと、いろいろなことが分かります。
 草文字は、昭和53年、今から44年前に作られました。もともとは「心を込めたあいさつ(オアシスの心)」ができることを願い作られたものでした。
 
 草文字ができて10年後、平成元年に「ななもりの心」は生まれます。
 記録では「荒海中が誇れるものを作ろう」と考え、話し合って作ったとあります。そしてそのシンボルとして「心の草文字」を、改めて位置付けたのでした。
 
 「ななもりの心」とは、荒海中の生徒が目指す、五つの心をまとめたものです。その五つとは、
一、「人にあたたか、さわやかな心」
一、「いい汗流して働き、らくだ山走る活力の心」(積極性や主体性を表しています。)
一、「けじめをつけて、最後まで成し遂げる心」
一、「明日を拓こうと努める心」
一、「もののいのちを大切にする心」です。

 このことを、平成元年4月の生徒総会で決定した時、当時の校長は次のような話を生徒にしています。
「これが心のすべてではもちろんない。一つの目標、理想として、この心に沿うよう、自分自身を磨く勉強、そのための努力をしてほしい。『ななもりの心』が、荒海中の伝統として育ってほしい。君たちの誇りとするものにと願っている。」と話されています。

 「ななもりの心」が生まれた平成の世は終わりを迎え、今は令和の世となっていますが、「ななもりの心」は荒中生のプライドとして心に刻まれ、今もなお、伝統として受け継がれています。