桧沢小の出来事とお知らせ

令和2年度 卒業証書授与式

 

 卒業証書を授与された 八名の皆さん、卒業 おめでとうございます。

 みなさんは、今年度、最高学年として、様々な学校行事や、毎日の学校生活の中で、素晴らしいリーダーシップを発揮し、学校を大いに盛り上げ、引っ張ってくれました。

 その中で、三つのことについて話します。

 一つ目は、ボランティア活動です。
みなさんのおかげで、今では全校生が朝来たら、ボランティアをすることが当たり前のこととなりました。また、「挨拶の問題」が起きた時、毎朝、昇降口に立って、下級生たちに声をかける「挨拶運動」を企画・実行し、爽やかな挨拶が響き渡る学校にしてくれました。

 二つ目は、スノーフェスティバルです。
 スキー教室が中止となり、そんな中、何とか全校生で盛り上がれないかとみなさんが考えたことでした。今までに なかったことを実現させ、大成功を収めました。

 三つ目は、今年度から始まった国語・算数の複式授業です。
 2学期には、その日の学習リーダーが、教師顔負けの指導力を発揮していました。先生の指示がなくても自分たちで 学習を進めることができました。

 このように、みなさんは 桧沢小学校に 今までになかった 新たな歴史をつくりました。誇りに思ってください。

 桧沢小学校の 素晴らしいリーダーだったみなさんには、これから、さらなる「自信」を身につけてほしいと思います。
 自信とは「なんとかなりそうだな」と思えることです。自信をもつために、必要なことは、「こうしたらこうなった」というデータです。この「データ」は「経験」です。経験の数が多く、その幅が広いほど、未知と出会った時に、それを理解したり、未来を予測したりする力が高まります。自信は、経験に比例していると言えます。

 大切なのは、自分がやってみたいことを、どうやったらできるか考え、やり始めることです。間違えたら、やり直せばいい、知らなかったら、調べればいい、教えてもらえばいい、学べばいいのです。

 だから大丈夫。恐れずに経験を積み、自信を付ければ、人からどう思われるか、どう見られるかではなく、「自分がどうしたいのか!」で、人生を決めることができるのです。
躊躇せずに前に踏み出してください。皆さんの自信は どんどん増えていくはずです。
それが本当の自由です。「自らを由(よし=よりどころ)」とする生き方です。がんばってください。

 ご列席いただいております 保護者の皆様へ 一言 お喜びを申し上げます。
 本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。どうぞ、これからも、お子様の成長を支え、見守り 将来へと導いてください。必ずや、素晴らしい人生を歩んでくれるものと信じます。

 なお、これまで本校にいただきました ご厚情に 深く感謝いたしますとともに、今後とも、地域の教育の支えと なってくださいますよう お願い申し上げます。

 卒業生の皆さん、いよいよ お別れです。皆さん一人一人の 輝く未来を 心から祈り、最後に、みなさんの授業をご覧になった福島県教育センター指導主事の言葉を贈ります。
「君たちは福島県一です。自信を持ってください!」

令和三年三月二十三日  

南会津町立桧沢小学校長 酒井 央