今朝の出来事です。玄関で担任の先生の出勤を待つ黄色の帽子を被った１年生がいました。（以下，児：１年児童，先：１年担任です。）

　児：「あっ，来た。」

　満面の笑顔で，担任の先生が来たことがわかる１年生の反応。

　児：「せんせぇ～，かたつむり～。」

家の近くで，捕まえてきたようです。

　先：「何食べるんだろうね。」

担任の先生から子どもたちへの問い返し。

　児：「わからない。」

　先：「それじゃ，調べてみようね。」

子どもたちの学び（問い）は，こんな日常の一コマから始まります。教えてもらった知識よりも，調べる方法を考え，自分で調べた知識は，そのあとの子どもたちの知識としての価値が違ってくるように思います。ですから，教師は例え分かっていても分からないふりをすることがあります。いつも先生に聞けば教えてもらえるというふうに育った子どもは，自分で調べようとする態度が育たないのです。

　もし，ご家庭で同様な場面があったら，そんなことも試していただけると，子どもたちが自ら課題（問い）をもち，調べようとする（探究）心が育っていくように思います。

　カタツムリ，漢字で書くと「蝸牛」「蠃」「蝸」などと書くようですが，「餌は何か？」「雄雌の別があるのか？あるとすれば見分け方は？」「なめくじとはどう違うのか？」私も分からないことが多いです。（校長）