ある和菓子店に、兄と弟がいます。兄は伝統を重んじ、和菓子を作り続けようとします。弟は、新しい洋菓子を商品にしたいと考えています。２人の兄弟は、お互いの意見を相容れず、対立しています。

今日の道徳の授業では、兄弟の話を聞いて、自分はどちらの考えに近いか、というところからスタートしました。下の写真は、自分の考えがどちらの考えに近いのか、考えを黒板に可視化した様子です。

自分のネームを貼った後、なぜそう考えたのかについて、それぞれ発表しました。

担任の先生から、質問が投げかけられます。

みんなで輪になって、それぞれ意見を述べながら考えます。

話し合った結果、考えに変化が出てきました。一見、対立している意見のようでも、よく話を聞いていくと考えに共通点が見えてきます。この兄弟の場合は、２人とも店を守り続けていきたいという想いでした。自分たちの考えの変化（可視化）を見て、ある生徒は「なんか三角形になってる～。」と一言。

「人と力を合わせていくために大切なことは？」

道徳の授業では、あえて一つの答えを出しません。それは、人の考え方は多様だからです。授業の終わりには、生徒それぞれ、自分なりの新たな気づきや解釈が生まれていました。