校長室より
ご あ い さ つ
 
 
 荒海中学校HPをご覧いただきありがとうございます。
 荒海中学校では教育目標「人にあたたか 己に強く 志立て 自ら学ぶ」と定め、教職員一同、生徒一人一人の力を伸ばすことを目指して取り組んでおります。
 この教育目標には、私たち荒海中職員が目指す生徒の姿が盛り込まれています。
 まず、「人にあたたか」。生徒会活動や部活動、また地域の活動である資源回収や清掃ボランティア活動を通じて、周囲の方々に対して感謝する心、あたたかい心配りができる優しい心を育てます。
 次に、「己に強く」。学校行事や部活動を通して、体力や技能の伸長のみならず、礼儀を重んじたり、仲間と協力して様々な問題を解決したりする態度、困難に負けず、目標に向かって努力をする態度を育てます。
 最後に「志立て、自ら学ぶ」。学習において、基礎的な学力の定着を目指し、協働的な学習を取り入れたり、発表の機会を増やしたりすることで、自分の将来や地域の将来を見据え、自ら学ぼうとする力、地域に貢献できる力を育てます。
 生徒のより良い成長のために、教職員一同、力を合わせ精一杯取り組んで参ります。保護者の皆様、地域の皆様には、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
 
 南会津町立荒海中学校長 田代  茂
 
 
 令和6年6月15日(土)のPTA奉仕作業で、らくだ山の『心の草文字』の刈り払い作業を行いました。保護者の皆様のご協力により、『心』の文字がはっきりと浮かび上がりました。 
 
 
 
 
【ななもりの心】
~平成元年制定~

 本校教育活動の根本となっている「ななもりの心」は、今もなお、荒中生のプライドとして心に刻まれ、伝統として受け継がれています。
 「ななもりの心」というと、校庭向かいの「らくだ山」にある「心の草文字」を連想する方が多いのではないでしょうか。「心の草文字」は「ななもりの心」を表すシンボルとして継承されています。
 職員室にある耐火書庫には、この「ななもりの心」を制定した経緯を記録した古いファイルが今も大切に保管されています。それを読んでみますと、いろいろなことが分かります。
 草文字は、昭和53年、今から45年前に作られました。もともとは「心を込めたあいさつ(オアシスの心)」ができることを願い作られたものでした。
 
 草文字ができて10年後、平成元年に「ななもりの心」は生まれます。
 記録では「荒海中が誇れるものを作ろう」と考え、話し合って作ったとあります。そしてそのシンボルとして「心の草文字」を、改めて位置付けたのでした。
 
 「ななもりの心」とは、荒海中の生徒が目指す、五つの心をまとめたものです。その五つとは、
一、「人にあたたか、さわやかな心」
一、「いい汗流して働き、らくだ山走る活力の心」(積極性や主体性を表しています。)
一、「けじめをつけて、最後まで成し遂げる心」
一、「明日を拓こうと努める心」
一、「もののいのちを大切にする心」です。

 このことを、平成元年4月の生徒総会で決定した時、当時の校長は次のような話を生徒にしています。
「これが心のすべてではもちろんない。一つの目標、理想として、この心に沿うよう、自分自身を磨く勉強、そのための努力をしてほしい。『ななもりの心』が、荒海中の伝統として育ってほしい。君たちの誇りとするものにと願っている。」と話されています。

 「ななもりの心」が生まれた平成の世は終わりを迎え、今は令和の世となっていますが、「ななもりの心」は荒中生のプライドとして心に刻まれ、今もなお、伝統として受け継がれています。