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南郷小ブログ
飛行機の日
2025年12月17日 10時30分毎朝、放送委員会の子どもたちが「朝の放送」として、その日一日の予定や「今日は何の日」を紹介してくれています。
本日、12月17日は「飛行機の日」。
1903年のこの日、アメリカのライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した日です。
彼らが大空へ飛び立つまでには、数えきれないほどの失敗と、地道な試行錯誤の積み重ねがあったことは言うまでもありません。
この「飛行機が飛び立つ姿」は、今まさに成長の過程にいる子どもたちの姿と重なります。
【努力は「浮力」を蓄える時間】
子どもたちが目標に向かって学習や運動に取り組む姿は、飛行機が離陸に向けて滑走路を全力で走っている状態に似ています。
離陸するまで、まだ地面から車輪が離れないときは、目に見える「飛躍(結果)」が感じられず、子どもたちは「こんなに頑張っているのに、どうして成果が出ないんだろう」と、不安や焦りを感じてしまうものです。
しかし、その助走期間こそが、機体を浮かせるための「浮力」を蓄えている大切な時間なのです。
目には見えなくても、翼の下には確実に風が溜まり始めています。
【離陸のタイミングは、一人ひとり違う】
飛行機の大きさや種類によって、離陸に必要な滑走路の長さが違うように、子どもたちの成長にも当然「個人差」があります。
すぐにふわっと浮き上がる子もいれば、長い滑走路をじっくりと走り続け、ようやく高く舞い上がる子もいます。
大切なのは、「努力を続けていれば、いつか必ず機体が浮き上がる瞬間が来る」ということです。
途中で走るのをやめてしまわなければ、蓄えた力は決して裏切りません。
【わたしたち大人が見守ってあげる大切さ】
子どもたちがなかなか結果を出せずにもがいているときこそ、努力のプロセスを認め、励ましてあげなくてはならないのでしょう。
大人が「まだ飛ばないのか」と焦るのではなく、「いつか必ず飛べる」と信じて見守る心が、子どもにとっての最高の追い風となります。
本校教職員も、子どもたち一人一人の助走に寄り添い、力強く離陸するときまで、精一杯、支援にあたっていきたいと考えた今日の朝でした。