校長あいさつ

田島中学校は、令和5年度 全生徒数187名。南会津地域で、その中核となる中学校です。

ここでは「学校経営・運営ビジョン」の基盤となる、教育理念について述べさせていただきます。

(本校の学校経営の方針については、「学校経営・運営ビジョン」をご覧ください。)

 以下の4点を学校経営の柱(教育理念)にして教育活動を進めて行きたいと考えています。

(1)【社会適応】 学校教育は、社会で自立して生きていける人間の育成を目指す。
(2)【連携活動・体験重視】 子どもの教育は、人や地域との関わりの中で行われる。
(3)【チーム学校 “チーム田島中” 】 学校の教育活動は、組織的な対応によって行われる。
(4)【保護者と教師のパートナー宣言】 保護者と教師はともに力を合わせて子どもを育てていく協力関係である。

 例えば、(1)について考えた時、生徒にとって必要なものは、「①自ら学ぶ(主体的)」ことと、「②(自校や自分自身に)誇りを持つ(自己肯定)」ことだと考えます。
(2)については、「③自分を大切(自己有用)にし、他者への感謝の気持ち(他者尊重)を持つ」ことが必要だと思います。

 上述の4点を学校経営の一番根底において、精一杯、努力させていただきます。

                                南会津町立田島中学校長 室井正之

 

 

「保護者と教師のパートナー宣言」

(田島中学校PTA会報「すずかけ」第124号 令和3年7月発行より)

 「保護者のみなさんと私たち教師は、一緒に力を合わせて子どもたちの心を育んでいくパートナーです。 一緒に子どもたちの成長のために頑張りましょう!」

 このフレーズは、4月に田島中学校に着任以来、PTA行事でご挨拶をするたびに、お話ししてきた内容です。当然本校職員にも、会議の際にお話ししている内容でもあります。
 実はこれ、私自身の言葉ではありません。明治大学の諸富祥彦先生が提案する考え方です。これをよく考えてみると、すごくまっとうで大切な提案であると思い、いろんな場面で使わせてもらうことにしています。
 この提案が大切だと私が思うようになったのは、今回のコロナ禍で学校運営について、いろいろ悩んだからでした。新型感染症は、ワクチンが開発されたからと言って、まだまだ未知の部分が多くある疫病です。

 子どもを守るために、保護者の方は学校に期待する部分が多くあることは十分に理解しています。しかし、学校においても分からない部分は、保護者の皆さんと同じなのです。「学校に預けておけば安心」といかないのがコロナ禍の影響だったのです。

 それでは、どうすれば良いのか、私は「共に生徒を守っていく」しかないと考えました。ごくごく当然なことだと思いますが、これしか方法はないのだと考えます。

 さらには、このことは感染症対策だけではなく、さまざまな生徒たちを取り巻く諸問題に対応していける方法だと思うのです。
 生徒の健やかな成長を願うのは保護者も教師も同じです。だったら、「保護者と教師のパートナー宣言」をして、前向きに、同じ方向に向かっていきたいと考えています。